トップページ > 主な活動 | 過去のラブ・ジ・アース ミーティング > 第3回 ラブ・ジ・アース ミーティング
ラブ・ジ・アースの活動を始めて2年が過ぎ、いよいよ第3回 ラブ・ジ・アース ミーティングが間近に迫ってきた。今年5月に開かれたラブ・ジ・アース ミーティング2ndから今回のイベントに至るまで、雑誌での宣伝以外にも他のさまざまなイベントでラブ・ジ・アース ブースを出展し、活動の普及に努めてきた。地道な宣伝の甲斐あって、会員数も2,000人を超えている。そしてイベント開催日は、日本で最も天気の良い日 として、かつて東京オリンピックの開催日にもなった10月10日を選択。これまでのラブ・ジ・アース ミーティングの来場者数は、1stで約600人、2ndは400人だが、現在の会員数と3rd開催の日程からみても今回はこの数字を大きく上回る期待が あった。が、しかし…いよいよラブ・ジ・アース ミーティング3rdまで1週間を切ろうかというところで、太平洋沖に台風22号が出現。予報ではイベント開催日に、まさに会場である静岡県を直撃する恐れ も。台風の勢力は、今年たくさん本州に上陸した中でも最大、数年振りの超大型台風。この日からミーティング開催直前まで、天気予報とのにらめっこが続いた…
10月8日 金曜日、出発前夜。ボクたちラブ・ジ・アース実行委員は、イベント準備のため会場に前日入りする予定なのだが、天気予報ではやはり9日、実行委員チームが 静岡へ向かうところへちょうど台風が直撃するとのこと。テレビでは気象庁が臨時記者会見を開いて、しきりに外出を避けるようにうながしている。スタッフ一 同に不安がよぎる。一時はミーティング中止かとも議論になったが、どうやらミーティング当日の10日には台風も抜けて晴れるという予報だったので、意を決 して翌日、東京を発つことに。
10月9日 土曜日。台風22号は予報どおり静岡へ上陸、そのまま関東へと北上していった。われわれは東名高速道路上で台風に遭遇。スリップ事故がそこかしこで多発す る中、とにかく安全運転でなんとか切り抜け、会場となる新居弁天海浜公園へ無事にたどり着いた。普段、こういったイベントは開催前日に9割方準備を済ませ てしまうのだが、今回はやむなく当日に準備をしてそのままイベントへ臨むことになった。
10月10日 日曜日、ミーティング当日。早朝5時から、大急ぎで準備が始まった。すると台風一過で晴天のはずの空にたちまち黒い雲が立ちこみ、突然の豪雨。しばらくし て止んだと思うとまた降り出すありさまで、作業は難航した。海岸へ足を運ぶと、膨大なゴミの量に驚かされた。多くが家庭ゴミだが、台風の直後とあって、灯 油缶、バケツ、タイヤやフェンダーなどの自動車部品など、大きなゴミも見受けられる。流木もかなりの量で、家を建てられそうな角材がまるごと転がってい る。広大な砂浜が、まんべんなくゴミで覆われている感じだ。果たして2時間でこの砂浜をどこまできれいにできるのか、そしてこんな気象条件の中、いったい 何人のライダーが来てくれるのか、不安が募る。
まもなく海岸清掃開始時刻の10時にさしかかろうとしたとき、ようやくライダーが集まり始め、11時頃になると海岸はゴミ袋を持ったライダーで埋め尽く された。度重なる雨で少々気持ちが沈み気味だったスタッフたちにも元気が戻った。いっぱいになったゴミ袋を持つライダーの顔はみんな笑顔で、楽しくて仕方 がないという風に、新しい袋を持ってまた浜へ戻っていく。夫婦、カップル、小さな子供連れの家族まで、ゴミ拾いという一般的にはあまり喜ばれないはずの作 業を、笑顔で一生懸命に取り組んでくれている。海岸には地元サーファーの姿も多く見受けられた。台風後の高波で、絶好のサーフィン日とのことらしい。中に は、普段見慣れないバイク乗りが一心不乱にゴミを拾っている姿を見て、「なにかイベントでもやってるんですか?」と聞いてきて、事情を話すと一緒にゴミ拾 いをしてくれる人もいた。一緒に拾っていない人に「手伝ってください!」などと押つけがましいことを言うつもりはないが、ボクたちの姿をみて何かを感じて くれれば、という願いを込めて、いっそう真剣にゴミ拾いを続けた。海岸清掃イベント終了後、集まったゴミの量はトラック4台分にも及び、台風の直後とは思 えないほど美しい砂浜が広がっていた。
午後からは会場を海浜公園駐車場に移してステージイベントを開催。イベント会場にはステージを取り囲むようにしてメーカーやバイクショップのブースが立 ち並び、賑わいをみせている。ブース出展された方々は、こういう活動に参加してくれたライダーたちに少しでも楽しんでもらえるようにと、採算度外視、休日 返上で駆けつけてくれている。いつもながら本当に感謝。ステージ上の進行役は2輪雑誌でおなじみで、ラブ・ジ・アース実行委員のメンバーでもある佐藤信哉 氏と鶴田竜二氏。当日、ボランティアとして駆けつけてくれたプロライダーの清原明彦氏、梁明氏、渡辺篤氏らを交えて、雑誌では書けない暴露トークショー、 ジャンケン大会、記念撮影、サイン会などで大いに盛り上がった。ステージ上で挨拶をした会長の北村は、雨にも負けず参加してくれたみんなを想い、感極まっ て男泣き。最後は参加者全員でお互いを拍手で称えあい、イベントを締めくくった。
この日、さまざまなジャンル、排気量のバイクで集まってくれたライダーは400人にのぼった。前回、前々回とさほど変わらない数字に思えるが、今回のあ まりにも過酷な条件下では奇跡的な人数だろう。ボクたちはこのかけがえのない一日を共に過ごした400人を誇りに思うとともに心から感謝したい。今年のラ ブ・ジ・アースのイベントはこれで一段落。また来年、みなさんと、そしてラブ・ジ・アースに新たに賛同してくれる仲間とお会いできることを心待ちにしてい ます。